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e-Associates Mail Magazine 2002/8/22



イー・アソシエイツ オンラインジャーナル
IR・コーポレートガバナンスニュース Vol. 4




本メールは、弊社営業担当者がこれまでお会いした企業IR担当者様、及び配信ご希 望の方に気軽にお読みいただけるIRに関する情報を提供することを目的等としたも のです。配信を希望されない方は、お手数ですが、メール最後の配信停止について をご参照の上、ご連絡くださいますようお願いいたします。




1.ニュース/トピックス
米ナスダック、マイクロソフトおよびプライスウォータークーパース、財務情報提供にXBRLを利用
なり手の無い社外取締役
米国における年次報告書の正確性に関する宣誓書提出と企業改革法
2.海外IRサイト紹介
3.海外機関投資家プロフィール
4.英語でIR
5.IR・コーポレート・ガバナンス用語集





◆ 米ナスダック、マイクロソフトおよびプライスウォータークーパース、財務情報提供に
XBRLを利用

米ナスダック、マイクロソフト社およびプライスウォーター・クーパー スはXBRL(eXtensible Business Reporting Language)を利用した財務情 報開示を共同で試験的に推進することで合意した。XBRLとは、 XML(eXtensible Markup Language)の技術を利用し、インターネット上で の財務情報の開示を行う技術である。
現在インターネットの標準となっているHTMLでは、画像の埋め込み、文 字強調などにより人が視覚的に理解しやすい仕様となっているが、表示 された文字・画像等がどのような意味を持っているかをコンピュータは 認識することができない。つまり、HTMLで表された「当期未処分利益」 とは単なる文字列であり、コンピュータはそれが当期未処分利益を意味 するとは識別できない。
XBRLでは、例えば「売上高」という文字情報に固有の意味を持たせるこ とができる(例えば"operatingRevenue.sales"というようなタグをつ ける)。このような意味のある標準化されたタグで表すことによりコン ピュータがデータを識別できるようになる。XBRLを利用し財務情報の開 示を行うことにより、投資家は財務分析、業界内での比較、検索などを 容易に行うことが可能になる。つまり、上記例では「売上高」を用いて 財務分析をしたり、業界内で「売上高」を比較したり、「売上高」の項 目を検索したりできるようになるのである。
試験運用は、プライスウォーター・クーパースによってプログラムが組 まれ、米ナスダックのサーバに置かれる。投資家は、インターネットを 通してデータを取り込み、マイクロソフト社のエクセルで利用すること ができる。試験運用では、米ナスダック上場企業21社の最新財務情報の 開示から始め、5年まで遡って開示をする予定。現在、米ナスダックが米 ナスダック上場企業に対し将来のプログラム参加を積極的に呼び掛けて いる。
(詳細情報)
http://www.eweek.com/article2/0,3959,439317,00.asp
XBRLホームページ:
http://www.xbrl.org/
XBRL JAPANホームページ:
http://www.xbrl-jp.org/



◆ なり手の無い社外取締役

コンサルティング会社マッケンジーの最近の調査によると、米国では昨 年1年間で25%の社外取締役が訴訟リスクを懸念して就任を辞退したり辞 任した。「業務知識が豊富で熱意があり職務に専念できる社外取締役が、 そのリスクの大きさへの懸念の故に得られないということは、コーポレー トガバナンス自体の危機となる」とマッケンジーのフェルトン氏は述べ る。コーポレートガバナンスに必要な責任を求めると、社外取締役は辞 任するということが多くなっている。CEO在籍中の役員が好まれるが、概 して忙しすぎ、必要なポジションを満たすだけの該当者は見つからなく なっている。しかし、逆に見れば、「リスク認識の高まりは、それだけ、 コーポレートガバナンスの充実が認識されてきていることの現れとも言 える。」とフェルトン氏は評価している。
(詳細情報)
http://www.mckinsey.com/practices/corporategovernance/PDF/DirectorOpinion.pdf



◆ 米国における年次報告書の正確性に関する宣誓書提出と企業改革法

年次報告書の正確性に関する宣誓書提出を求めるSEC規則と、7月30日に 成立した企業改革法(サーベンス・オクスリー法)の関係が分りにくい。 以下にポイントの整理を行う。
前者のSEC規則(SEC Rule 4-460)は、1934年証券取引法21条a-1に基づ いてSECが制定した規則で、昨年度の売上高が12億ドルを上回った企業に 対し、最近時で提出する10Kや10Q等の内容に誤りがないことをCEOおよび CFOが宣誓書を提出して確認することを求めている。企業によって会計年 度が異なるため宣誓書の提出期限は企業によって異なるが、8月14日に期 限が来た企業が多く、同日以後11月29日までの間に順次期限が到来する。 一方サーベンス・オクスリー法は、株式を公開企業の全て(約13,000社) のCEOおよびCFOに対して、今後SECに提出する定期的な報告書に関して正 確性の確認を求めるもの。SECが詳細に関する規則を固めた後に(8月末 の予定)実際の運用が始められる。同法906条において、企業がSECに提 出する財務諸表を含む定期的な報告書が1934年証券取引法13条(a)または 15条(d)の要件を完全に満たしていること、および報告書に記載された情 報が当該企業の営業成績と財務状態を正確に反映したものであることを 確認することを求めている。違反に対しては罰金および懲役を含む懲罰 規定が定められている。
(詳細情報)
SEC規則に関する情報:
http://www.sec.gov/rules/other/4-460.htm
SEC規則に関するFAQ:
http://www.sec.gov/rules/other/4-460faqs.htm
サーベンス・オクスリー法:
http://financialservices.house.gov/media/pdf/H3763CR_HSE.PDF




現在、IRサイトにおいて多くのPDFファイルを見かけます(財務諸表、ニ ュースリリース、アニュアルレポート、事業報告書など)。IR担当者、 ホームページ担当者にとって、PDFは加工が簡単、書面レイアウト通りに 掲載できる等のメリットがあり重宝します。一方で、投資家にとっては、 ダウンロードに時間がかかる(1.5MBのファイルのダウンロードに 56kbpsで4〜5分かかります)、ダウンロードするまで中身がわからない (ダウンロードしてはじめて要不要がわかる)といったデメリットがあり、 なかにはPDFと見ただけで敬遠する人もいます。そもそもPDFは、ダウン ロードしプリントするためのフォーマットであって、ウェブ上で見せる ためのものではありません。基本的にはHTMLとの併用が望ましいのです が、PDFのみ掲載とする場合でも、せめて以下の点を注意し掲載して欲し いものです。

@PDFフォーマットであることを明示する。
APDFファイルの大きさを明示する。
BひとつのPDFファイルが大きい場合は分割する。
CACROBAT READER ソフトのダウンロードボタンを設ける。

最近では、財務諸表をHTML、PDF、EXCELそれぞれのフォーマットで掲載 し、投資家の利便をはかるサイトが多く見られます。今回は、例として Citigroup他のIRサイトをあげることとします。特にCitigroupのサイト では、主要部分はHTMLとPDF、補足資料はPDFとEXCELから選べるように整 理されています。

参考URL:
(Citigroup:HTML・EXCEL・PDF併用)
http://www.citigroup.com/citigroup/fin/qer.htm>
(BellSouth:EXCEL・PDF併用)
http://www.bellsouth.com/investor/ir_financial.html
(EMC:HTML・PDF併用)
http://www.emc.com/ir/qtr_earnings/index.jsp?openfolder=all#top




バンガード(The Vanguard Group, Inc.)は、インデックス運用を主体と する米ミューチュアルファンド大手。預かり資産は先回紹介したフィデ リティに次ぐ規模であり、ノーロード型のファンドを提供する会社とし ては世界第1位である。

同社の考え方は、投資はゼロサムゲームであること(投資家全員がマーケ ット平均以上の成績をおさめることは出来ない)、金融市場は効率的であ ること(どんな優秀なファンドマネージャーも長期にわたって他より優 れた運用成績を維持するのは難しい)、運用コストが運用収益を減少させ ること(販売手数料、運用管理費用等などパフォーマンスに反映される) である。つまりインデックス運用を行い、銘柄の調査・分析コスト、銘 柄入れ替え等の売買コストを抑えることで、リスクを抑えつつ長期的リ ターンを実現することが可能との考え方である。

バンガードはメディアを通じての広告宣伝をほとんど行わず、コールセ ンター、インターネットを通じてノーロードでの直販体制をとる。バン ガードの運用経費率は0.27%と、業界平均の1.32%に対し著しく低い水準 を実現している(2001年 リッパー社調査)。

ウェブサイト:
http://www.vanguard.com/




The format of our presentation today will be similar to previous presentations. Jun Koizumi, XYZ Corporation's Chairman and CEO will overview the key points from today's earnings release, and then XYZ Corporation's Executive Vice President, and CFO, Jiro Hatoyama, will provide greater financial details. Afterward, we will be pleased to take your questions as time allows.

訳:本日の説明会の進行手順はこれまでの説明会と変わりません。先ず、弊 社会長兼CEOの小泉順が本日の決算発表の概要をお話させていただき、次 にEVP鳩山二郎が更に詳しいご説明をさせていただきます。最後に、時間 の許す範囲内で質問をお受けいたします。

formatは形式、様式などですが、進行手順という意味で理解すればよい でしょう。overviewは「概観する」「概要をお話する」という意味で、 動詞でも使えるので便利です。
英語では決算発表をearnings releaseと言うことがよくあります。この 場合、earningは必ず複数形で使われます。
We will be pleased to take your questions as time allows. これも 覚えておくと便利な表現ですね。本当は質疑応答が一番いやなのですが、 笑顔でこう言いましょう。最後にas time allows(時間の許す限り)を つけているので、厳しい質問がきたら「丁度お時間のようで(Sorry, we are running out of time)」と逃げることは可能です?!




ROI  (Return On Investment)

投下資本利益率。投下した資本がどれだけの収益を上げたかを測る尺度 で、企業の業務遂行による収益性を明らかにし、結果として、マネジメ ントの効率性をはかる尺度の一つとして使われる。ここで問題となるの は何をもって投下資本とするかという点である。この点に関しては、普 通株、優先株および長期債務の合計を以って投下資本とみなすのが一般 的だと思われる。但し、債務と自己資本の総和をもって総資本とし、そ れを分母として使う場合、自己資本を投下資本とみなす場合、さらには 特定プロジェクトに関して、プロジェクトからの収益を当該プロジェク トに投下した資本で除する場合など、投下資本利益率ということばは色々 な意味に使われ、文脈から判断するしかない場合が多い。



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