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e-Associates Mail Magazine 2002/7/11



イー・アソシエイツ オンラインジャーナル
IR・コーポレートガバナンスニュース Vol. 1




本メールは、弊社営業担当者がこれまでお会いした企業IR担当者様、及び配信ご希 望の方に気軽にお読みいただけるIRに関する情報を提供することを目的等としたも のです。配信を希望されない方は、お手数ですが、メール最後の配信停止について をご参照の上、ご連絡くださいますようお願いいたします。



貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
さて、イー・アソシエイツでは、IR・広報ご担当者および経営者の方々のために 、IR、コーポレート・ガバナンスおよびリスク管理に関するニュース、情報、英語 表現チュートリアルなどをまとめたオンライン・ジャーナルを隔週ベースで発行す ることにいたしました。ニュースは海外のものを中心に提供させていただきます。
公正情報開示、取締役会の責任、レピュテーション・リスク、社会的責任投資な ど、IR、コーポレート・ガバナンス、リスク管理に関するニュースがメディアに取 り上げられない日はないほど、日々新たな情報が飛び交い、状況はめまぐるしく変 化しています。皆様がそれらの情報を効率よく収集する上で僅かながらでもお役に 立てれば幸いです。また海外投資家向けIRが活発化していますが、気楽にIR関連の 英語表現を学んでいただくために「英語でIR」というコラムも設けています。是非 ご活用いただきますよう、お願い申し上げます。

イー・アソシエイツ(株)
代表取締役
椎名照雄




1.ニュース
米SEC、米国企業のCEO、CFOに対し財務報告書の正確性の保証を求める新規則を発表
米SEC、監査法人の監督と説明責任に関する新ルール案を発表
米国証券取引業協会とニューヨーク証券取引所がアナリストの利益相反行為に関して新たな規制を導入
アナリストのテレビ・ラジオ出演に関する新規則が7月9日から発効
ニューヨーク証券取引所(NYSE)、コーポレート・ガバナンスに関する新提案を公表
2.トピックス
IR担当者のインサイダー取引
IRにおけるコーポレートガバナンスの重要性
リスク管理とIR
3.海外IRサイト紹介
4.海外機関投資家プロフィール
5.英語でIR
6.IR・コーポレート・ガバナンス用語集





◆ 米SEC、米国企業のCEO、CFOに対し財務報告書の正確性の保証を求める
新規則を発表

米国SECは、企業がSECに提出する財務報告書が正確であること、および重要な事項の 記載漏れがないことを当該企業のCEOおよびCFOが宣誓のもとに個人的に保証することを 求める新ルールを発表した。この規則は年間売上高が12億ドル以上の企業(現在945社) に適用され、対象となるのは10-K(日本の有価証券報告書に該当)および10-Q(四半期 財務報告書)。これら大企業にとって財務諸表の隅から隅までを一人の人間が検証する ことは不可能であり、弁護士事務所は監査委員会の関与やその他の対応策の提案を行っ ているが、いずれにしても心休まる暇の無いトップの辛さは増すばかりだ。



◆ 米SEC、監査法人の監督と説明責任に関する新ルール案を発表

エンロンの問題を発端に会計監査法人自体への信頼が揺らぐなかで、米国SECはPublic Accountability Board(PAB)の設立を中心とする監査法人の監督に関する新たな枠組みづ くりに着手した。PABは会計監査法人業界からの独立性を確保するため、役員9人のうち6 人以上が同業界とは関係のない分野の代表者でなければならない。またSECはPABの会員で ない監査法人が監査した決算書類を認めない方針。



◆ 全米証券業協会とニューヨーク証券取引所がアナリストの利益相反行為に関して
新たな規制を導入

全米証券業協会(National Association of Securities Dealers)とニューヨーク証 券取引所は、証券会社に属するアナリストが株の推奨を行う場合に発生し得る利益相反 の問題に関して新たな規則を導入した。主なポイントは以下のとおり:
アナリストは、投資銀行業務の契約を獲得するために、当該企業に有利なアナリスト・ レポートを作成することを約束してはならない。また、IPOの主幹事または副幹事となっ ている証券会社は、当該企業が上場してから40日間は当該企業に関するアナリスト・レ ポートを発行してはならない。
リサーチ・アナリストをインベストメント・バンキング部門の監督下に置いてはならない 。また、インベストメント・バンキング部門のスタッフとリサーチ・アナリストは、アナ リストがレポートを公表する前に当該レポートに関して協議してはならない。
アナリストは、公表前のレポートの原稿の内容に関して当該企業と協議してはならない。 但し、事実の確認は認められる。
証券会社はインベストメント・バンキング分野における特定の取引とアナリストの報酬を 関連づけてはならない。



◆ アナリストのテレビ・ラジオ出演に関する新規則が7月9日から発効

米国SECが先に(5月8日)発表した新規則が7月9日から発効する。アナリストは、テレビ やラジオの番組に出演した場合、当該番組のなかで取り上げられる企業の株式を自らが保 有している場合は、そのことを番組のなかで公表しなければならないという規則。公表は 画面上の表示または司会者の口頭での説明というかたちで行われる。



◆ ニューヨーク証券取引所(NYSE)、コーポレート・ガバナンスに関する新提案を公表

発行体の説明責任と情報透明性を高めるための新提案をNYSEが発表した。主なポイント は以下のとおり:
社外取締役(independent director)の役割と権限の強化
社外取締役の「独立性」の定義の厳格化
株主の関与の強化
監督と遵守強化のための新たなメカニズムの導入
取締役に対する教育・研修の改善




◆ IR担当者のインサイダー取引

テキサス東部地方裁判所はキャリカー社の収益悪化の内部情報を利用して兄弟を通じて 約21万ドルの利益を得たIR担当者に3倍の63万ドルの罰金を課したことを発表。米国のIR関 係者団体であるNIRIは同IR担当者の会員資格を取り消した。この事件はインサイダー取引 としては規模の小さいものだが、SECはあらゆる不正に対して同等の制裁を加えていくとの 態度を明確にしている。IR担当者の倫理規定の徹底が望まれる。



◆ IRにおけるコーポレート・ガバナンスの重要性

米国のIR担当者団体NIRIの会長ルイス・トンプソン氏は最近のコメントでコーポレート ・ガバナンスがIR担当者にとって注意しなければならない大きな部分になってきていると 述べている。90年代のNIRIの調査ではコーポレート・ガバナンスはIR担当者にとってリス トの最下位に並んでいたもの。エンロンからワールドコムまでの不祥事により、企業統治 のあり方は、監督当局であるSECのみならずNYSE,NASDAQなどの取引所までが厳しい態度で 臨む姿勢を明確にしている。投資家の関心度も高まっており、例えばバンガードの創始者 ボーグル氏とウォレン・バフェット氏は、長期投資を行う投資家の連合を形成し、その目 的のトップとして正しいガバナンスの履行をあげている。



◆ リスク管理とIR

国際金融情報センター(JCIF)のワシントン事務所は米国進出日本企業を集め、リスク 管理の研修を行った。大量破壊兵器保有国、テロ支援国等の範疇に入る6から7の国との取 引の管理がテーマ。かつてのコメコン加盟国との貿易管理と同様、新たなテロ、国際紛争 が危惧される中、この管理は米国主導で厳しくなってくることが予想される。南アフリカ 投資企業が反アパルトヘイト団体の圧力によって投資家から敬遠されたように、今後、投 資、貿易の相手国管理が投資家の投資基準の一つに上がってくることも予想して対応して いくことが必要になってくるであろう。




◆ AVAYA Inc.

AVAYAという会社をご存知でしょうか。ワールドカップのスポンサーだったので、テレ ビの画面に、スコア表示とともに赤い文字でAVAYAと出るたびに、一体何の会社だと思わ れた方もいらっしゃるかもしれません。実はAVAYAは、2000年9月にLucentからスピンオ フされた通信インフラを提供する会社で、500万人もの株主を抱える大企業なのです。AV AYAのホームページを見ていただきたいのですが、そこでは「AVAYAとは何者で」「何を している会社で」「株主にどうアピールするか」の3点をいかに伝えるか、並々ならぬ注 意を払っていることが一目でわかります。IRサイトのどのページにも、トップとボトム の両方に"WhoWe Are"、"What We Do"、"How We Build Value"へのリンクが必ず並 んでいるからです。"Who We Are"の項目には、ビジネスセグメント、経営陣、競争力 、コーポレートバリューといった項目が並びますが、それらを一覧で見られる配慮(Fact Sheet - At a Glance)もなされています。"What We Do"の項目では、AVAYAのサービ スを、フラッシュを使ったプレゼンテーションにより紹介しています。ダウンロードに 時間がかかるといった難点はありますが、フラッシュの使い方の参考例としてご覧下さ い。AVAYAのサイトの構成は、知名度を上げたい中小型株企業、公開後間もない企業や、 事業内容が複雑な企業など、まず名前と業容を知ってもらいたい企業にとって、参考に なるでしょう。

参考URL:
http://investors.avaya.com/




TIAA-CREF(Teachers Insurance and Annuity Association-College Retirement Equities Fund)は世界最大の退職年金基金であり、運用資産は2900億ドルを超え、米国でも大手の 機関投資家である。オープンエンド型の資産運用会社としてSECに登録されている。主に パッシブ(インデックス)運用に特化しており、株式ファンドの場合は大型および中型株 を対象に長期投資を行っている。

運用ファンドを幾つかあげると、債券型ではShort-Term Bond、Tax-Exempt Bond等、株式 型ではInternational Equity(資産の80%を米国以外の最低3カ国の発行体に分散投資) 、Social Choice Equity(Russell3000銘柄から、まずアルコール・タバコ・軍需産業等 を除外、次に環境・従業員福利等に充分な配慮が見られる企業銘柄を選定)等があげられる。

株主権利の主張に関しては極めて積極的であり、議決権行使のガイドライン、およびコー ポレート・ガバナンスのグローバルスタンダードを公表している。

ウェブサイト:
http://www.tiaa-cref.org/
http://www.tiaa-cref.org/libra/governance/index.html#rights




I am delighted to join you today for my first investor conference as the new CEO of ABC Co.

投資家説明会などの冒頭の挨拶の一例です。"be delighted to〜"が、「〜できて大変嬉し い、〜できて大変光栄だ」という意味であることは朝飯前、いや英検前。しかし案外出てこ ない表現です。"I am pleased to〜"、"I am happy to〜"と言うこともできますが、 delightedの方が喜び方が大げさ。こう言って投資家にごまをすりたい気持ち、分りますね。 "join you"は、なかなか日本語的感覚からは思い浮かばない表現です。"join"を「参加 する」という意味でとらえると、発表者なのに「参加」とはどういうことか、と思ってしま いますが、この場合の"join"は「同じ場所にいる、同席する」というような感じを醸し出 すことばです。「あなた投資家、私経営者」と一線を引かずに、「あなたも私もみんなお友 達」という感じを出したほうがやりやすいのは間違いないでしょう。




EVA (Economic Value Added)

経済的付加価値といわれるもので税引き後営業利益から資本コストを引いたもの。一定の期 間に企業が生み出した超過利潤がどれだけあったかを測る指標とされる(EVAはスチュアート スターン社の登録商標)。EVAを増加させる要因としては;
新たな資本投資なしに実現される収益向上
既存資産、資源の有効利用
資本コストを上回る収益を生む新規資本投資
収益をもたらさない事業の中止
などが挙げられる。



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